映画人と情熱大陸と私。
今日は、todoリストを作って行動しようと思ったけれど、ほとんど達成できずに終わった。
最近は達成できなくても、それはそれでいっか~と考えてしまっている。
もっと自分を律しないとだめだよなと思いつつ、私は自分に甘いままだ。
実家に帰ってきていて、溜まっていた録画から藤井道人が出演している情熱大陸を選んでみた。
40くらいかと思っていたけれど、意外と若くて驚いた。そして、もっと若い時に栄えある賞も取っていた。
映画が好きな人はこの世にごまんといるだろうけれど、彼のような映画人になれた人は本当に一握りだと思う。
私も類に紛れず、映画が大好きだけれどだからといって皆が知らない映画ばかりみているわけではないし、古すぎる映画は観たいと思わない。その時点で映画人に向いていないのだと思うけれど、私も彼の様な職業を目指していた過去がある。
しかし、映画人になるにはコミュニケーションが大事と耳にして、秒で諦めた。
番組に映る彼は、いろんな人とコミュニケーションを取っていて、上手くやってた(見えないところの苦労も半端ないのだと思うけど)。
そしてやっぱり私には向いてなかったのだなと思った。
私は映画に仕事としてではなく、趣味として関わっている方が好きなのだなと前々からうすうす感づいていたことに、改めて向き合った。
西加奈子の『夜が明ける』を読んでいると、とてもとても映像の世界に飛び込むことは恐ろしいことだと感じる。
主人公のように夢を諦めざるを得なかった人はどれだけいるんだろう。
一瞬掴んだけれど、秒でするりと手からはみ出ていく。
彼は、こういう現実を上手く交わしてすり抜けたのだろうか。
それとも、主人公のように耐えて、耐えて、耐えた結果なのだろうか。
情熱大陸、前までめっちゃ素敵!と思ってみていたけど、最近は「天才」の醸成器としての役割感がするな、と思ってきた。
登場人物たちと年齢が近づくにつれての嫉妬だと思うが・・・。
2022.04.01
三賀正気